検査

2012年の時点で認知症患者は約462万人でその7割がアルツハイマー病です。

このアルツハイマー病は脳内に異常なアミロイドβなどのタンパク質が貯まることで脳が萎縮して発症します。

ですが、まだ詳しい発症メカニズムは解明されていません。ですので、治療法はまだありません。現在アルツハイマー病に使用されている薬は、進行を遅らせるだけのものです。

また、いったん認知症になると、アミロイドβを減らすことで認知症が改善しないことがわかっているので、研究者達は、認知症になる前、つまりアミロイドβが増える前の超早期の状態の時に治療するこで、認知症の発症を食い止めようとしています。

認知症の大規模研究がスタート

国内では家族性アルツハイマー病を対象にした研究が始まります。

研究は複数あります。

(1)ダイアン(DIAN)
(2)AMEDプレクリニカル
(3オレンジプラットフォーム

(1)のダイアン(DIAN)は、家族性アルツハイマー病の発病メカニズムを発見することで、認知症の予防薬を開発することを目的としています。

(2)のAMEDプレクリニカルは、超早期の診断法を確立して超早期の人を早く見つけ出すことを目的としています。

(3)のオレンジプラットフォームは臨床試験の候補者の人の事前登録です。これに登録することで、臨床試験を受けることができます。

認知症研究は世界的規模で進んでいる

日本では認知症になる人が増えていますが、それは、他の先進国でも同じです。

アメリカでは、日本より早く認知症の研究が行われていて、国立衛生研究所が製薬会社と共同で超早期の人への新薬開発を進めていて、臨床試験を実施しています。

このように世界規模で認知症研究が進むことで、認知症のメカニズム解明、治療薬や予防薬の開発が加速されています。

認知症になる人を減らせないと国家存亡の危機に

認知症の人は、2060年には1100万人以上になると予想されています。

日本では高齢化が進むことで競争力が衰えてきてます。このまま認知症になる人が増えてしまうと、介護を必要とする人がさらに増えていってしまい、ますます競争力が低下して、社会不安が拡大する恐れがあります。

もし、これを放置してしったら、国家自体がまともに機能しなくなる可能性だってあります。

ですので、認知症のメカニズム解明、そして治療と予防方法の確立は緊急課題です。

まとめ

認知症のメカニズムや治療や予防に関しての薬の開発は、専門家にまかせるしかありませんが、私達個人レベルでできることは、今やれる範囲で認知症になるリスクを減らすために、生活習慣を改善して健康状態を維持することです。

健康であれば、仕事もできるし仕事をやめても家族などに迷惑をかけずに暮らすことが可能だからです。

今は65歳になっても元気な人は多いですが、一方で認知症になったり病気で薬を飲む人も増えています。

元気だからといって油断せずに、健康維持に努めていきましょう!

参考:読売新聞