できる限り長く自宅で過ごしたい。

これは誰もが思うことでしょう。

しかし、認知症になりそれが進んでしまうと自宅で暮らすのが難しくなります。

そんな時の1つの選択肢がグループホーム。

グループホームは小規模な介護施設で全国に13200か所、利用者は19.5万人ほどある。

グループホームは個室があってアットホーム

NPO法人の「ミニケアホームきみさんち」はグループホーム「お寺のよこ」。

文京区のグループホームには76歳~91歳までの9人が生活。しょくいんは日中3人、夜は1人。

介護を何でもするわけではなく、入居者と一緒に食事の準備や掃除、洗濯などを行う。

理由は認知症になってもできるだけ自立した生活をしてもらうため。

認知症の人は大勢で過ごすことが苦手な人も多いためグループホームのように5~9人程度で暮らすほうが落ち着いて暮らせる。

グループホームは家庭的な雰囲気の環境で、一人一人に個室が確保され入居者同士が交流するスペースもある。

コンクリートでできた建物ではなく、民家を利用したものもある。

グループホームの対象は要支援2以上の人。入居できるのは原則、住所のある市区町村内のグループホームに限られる。

肝心のコストは介護保険を利用できるために介護費用の1~2割の自己負担で済む。

施設によって異なるが自己負担分に家賃や食費、光熱費などを加えると月に10~15万円程度。

グループホーム選びのポイント

グループホームといってもたくさんあります。

どうやって選ぶのがいいのか?選ぶためのポイントがこちら。

・入居者への職員の接し方はどうか
・家庭的な雰囲気があるか
・医療や看取りの体制はどうか
・食事の準備や買い物を職員と入居者が一緒にやっているか
・家賃や食費などを含めた利用量はどのぐらいか
・管理者が運営方針や理念を具体的に説明できるか

いずれにしろグループホームを選ぶ場合、情報収集をしっかり行い見学をすることが必用です。

また、可能であればグループホームにショートステイをし試すのもいいでしょう。

グループホームはすぐに入れない

グループホームは満員ですぐに入れない場合もあります。

日本認知症グループホーム協会の2015年の調査では、1施設当たり平均で5.5人が入居を待っているそうです。

そのため、

「自宅での暮らしが本当に困難になってからではなく、物忘れが気になる程度の段階から探し始めた方がよい」

とのこと。

相談は、担当ケアマネージャー、市町村の役所、地域包括センタで可能。

グループホームから退去する理由とは?

せっかくグループホームに入っても退去する人もいる。

その理由とは

・医療ニーズの増加 34.5%
・長期入院 23.4%
・歩行など日常生活動作能力の低下 19.9%
・妄想や徘徊などの悪化 5.8%
・歩行など日常生活動作能力の改善 3.5%

多くの人が医療的な理由でグループホームから退去をしている。

グループホームは看護師がいないため、医療行為的なものができないためだ。

また、ある調査によると看取り体制を整えている施設は約6割ほど。

そういう意味でも、グループホーム選びの時に医療体制や看取り体制などもチェックしておくべきだろう。

まとめ

認知症患者のためのアットホームなグループホームは、比較的認知症の程度が低い人や一人での生活が困難な場合に利用する施設です。

費用は10万円~15万円程度。

決して安いとは言えませんが、手厚いサポートがありながら個室もありプライベートも守られるために、人気があります。

募集人員が少ないために開設されてもすぐに埋まってしまうこともあります。

ただし、入居に際しては十分にチェックし納得してから決める方がいいです。

場合によっては終の棲家になるのですから。

参考:読売新聞