虫歯になると歯が痛くなり噛みにくくなります。すると、噛み方がいびつになり、それが認知機能の低下につながります。
ですので、虫歯を予防して虫歯になりにくくすることは認知症にならないためにも大事になります。
「虫歯って子供がなるものじゃないの?」
こう思うかもしれません。
確かに大人になると虫歯にはなりにくくなりますよね。しかし、逆に高齢者になると虫歯は増えてきます。
大人の虫歯は子供の虫歯に比べると進行が遅いです。しかし、遅いがゆえに大人の虫歯は気づきにくく気づいた時にはかなり症状が重いことも多いんです。
今回は、虫歯にならないための対策についてお伝えします(参考:NHK今日の健康)。
1、歯磨きを1日3回行う
歯磨きを1日3回行うと、虫歯になりにくくなります。
基本的に1日の食事は3回食べると思いますが、食事をして1時間ぐらいしたら必ず歯を磨くようにして、歯の汚れや歯に付いた食べかすなどをしっかり落とすことが大事です。
また、定期的に歯を磨くことで歯垢を歯にたまりにくくすることが可能です。
1時間後に磨くのは、早めに磨くと食事に含まれる酸でエナメル質が削れてしまうからです。時間がある程度経過すると唾液が酸を中和するので時間がある程度経過して磨くのがよいのです。
歯を磨く時には、歯ブラシを使うと思いますが、大きく分けると手動と電動があります。
自分に合ったものを使えばよいでしょうが、おすすめは電動歯ブラシです。
歯を磨く時に大事なのは正しい磨き方ですが、正しい磨き方は歯ブラシを小刻みに力を入れずに磨く必要があります。手で小刻みに磨くのは結構大変なんですが、電動歯ブラシなら簡単です。
ただし、電動歯ブラシを使う時には力の入れ過ぎに注意をしないといけません。力を入れ過ぎると歯茎を傷つけて出血する可能性がありますから。
2、間食やだらだら食いをしない
間食やだらだら食いをしないと、虫歯になりにくくなります。
間食をしたり、だらだらと食べてることで歯の中には常に食べかすがあります。これは、虫歯菌の餌になるので虫歯菌が増えて虫歯の原因となります。
基本的には食事をする時間を決めて、それ以外の時間には食事をしないようにするようにしてください。
また、間食をした時には歯を磨くか歯をゆすいで口の中に食べかすが残らないように注意をします。
3、甘い物を控える
甘い物を控えると、虫歯になりにくくなります。
甘い物は虫歯菌の大好物です。ですので、甘い物が歯に付着していると、それが虫歯菌を増やす要因になります。
「歯を磨けば甘い物をたくさん食べてもいいのではないか?」
こう思う人がいるかもしれません。ですが、歯磨きをすれば100%甘い物が歯に付かないというわけではありません。磨き方によってはどうしても磨き残しがでてしまいます。
ですが、たとえ食べ物の磨き残しがあったとしても、甘い物の磨き残しではなければ、虫歯菌の増え方を減らすことができます。
4、口を乾かないようにする
口を乾かないようにすると、虫歯になりにくくなります。
口の中の唾液の分泌量が減ると、口が乾きやすくなります。すると、汚れを洗い流す効果が少なくなるので虫歯になりやすいのです。
唾液を増やすには水分を十分補給する、よく噛んで食べる、玉ねぎを食べるなどの方法があります。実際に試してみて効果があるものを続けるようにしてみてください。
ただし、薬を飲んでいてその副作用で唾液が少なくなってしまうこともあります。このような場合には主治医の先生に相談をして薬の服用を考え直す必要があるかもしれません。
5、歯並びをよくする
歯並びをよくするすると、虫歯になりにくくなります。
歯並びが悪いと歯を磨いた時に磨き残しが出る可能性がどうしても高くなり虫歯になりやすくなります。
ですので、歯並びをよくすることで、磨き残しを少なくできれば虫歯になる可能性を低くできます。
歯並びをよくするためには、普通は歯科矯正をするのが一番よいでしょうね。
自力でなんとかしたい場合は、噛み癖を直す方法があります。例えば、右の歯ばかりで噛んでいる人は左の歯も同じぐらい使うようにするとか。
ただし、歯並びがかなり悪い時には噛み癖を直すだけでは歯並びはよくなりません。このような時は歯医者さんで治してもらうのがおすすめです。
6、歯周病を治す
歯周病を治すと、虫歯になりにくくなります。
歯周病になると、歯が下がってきて歯と歯の間の隙間が大きくなり食べたものがはさまりやすくなるので、それが虫歯の原因となります。
歯周病を治すのに一番よい方法は歯医者さんで治療をすることです。また、歯の磨き方を正しく継続すると歯周病がよくなることもあります。
併せて行うことで効果的に歯周病をよくすることが可能です。
7、かぶせ物や詰め物を改善する
かぶせ物や詰め物を改善すると、虫歯になりにくくなります。
過去に虫歯の治療などをしてかぶせ物や詰め物をしたとしても年数が経過するとこれらは劣化して、虫歯が再発することがあります。
もし、以前かぶせ物や詰め物をしていた場所が虫歯になっていたら、新たにかぶせ物や詰め物をすることで、虫歯を治すことができます。
8、歯の状態を定期的にチェックする
歯の状態を定期的にチェックすると、虫歯になりにくくなります。
自分では虫歯になっていなくても虫歯になっていることがあります。定期的歯医者さんに行くことで、早めに虫歯が発見できるので歯が悪くなって痛くなる前に虫歯を治す事が可能です。
これは虫歯になった本人にとって楽ですし、治療費の面でも節約となります。
まとめ
認知症の予防にもなる虫歯にならないための8つの対策をまとめると下記になります。
1、歯磨きを1日3回行う
2、間食やだらだら食いをしない
3、甘い物を控える
4、口を乾かないようにする
5、歯並びをよくする
6、歯周病を治す
7、かぶせ物や詰め物を改善する
8、歯の状態を定期的にチェックする
虫歯にならないようにすることは、認知症にならないためにとても大事なことです。
大人になると歯周病とか歯槽膿漏にばかり目が向くと思いますが虫歯にも注意をするほうがいいでしょう。
特に大事なことは、歯を正しく磨くこと、歯の定期的チェックです。
たとえ歯の調子が悪くなくても自分の歯の状態を客観的に知ることは必要です。面倒くさいと思うかもしれませんが、歯のチェックはやっておいて決して損はありません。