徘徊

認知症になると、いろいろな問題が起きます。

そのうちのひとつが徘徊です。

徘徊していなくなってしまうと、探すのが大変です。

今、認知症になって行方不明になる人が1万人もいます。

警察庁生活安全局生活安全企画課は、6月25日、「平成26年中における行方不明者の状況」を発表した。

それによると、平成26年に認知症が原因で行方不明になったとして家族らから警察に届けられたのは1万783人。うち男性6130人、女性4653人。前年より461人(4.5%増)多く、2年連続で1万人を超えていることがわかった。

昨年末までに所在が確認できたのは1万615人で、全体の98.4%、行方がわからず未確認の人は168人。

認知症患者が行方不明になった家族はさぞかし心配でしょう。

できれば、行方不明にはさせたくないですよね。

もし、認知症で徘徊があった場合、どのようにすればよいでしょうか?

その対策について、調べてみました。

1、徘徊させないように工夫をする

そもそも認知症患者が徘徊する理由はなんでしょう?

もし、その理由がわかれば徘徊させないことや徘徊しても対処ができます。

徘徊の理由

・住んでいる家が自分の家とは思えなくなる
・昔の癖から買い物に行こうとする
・昔通ってた会社に出勤しようとする
・etc

このような理由で、認知症患者は徘徊をしようとします。

もし、徘徊をするようならしないように工夫をすることで、徘徊する頻度を減らせます。

例えば、住んでいる家ではないと思ってしまうなら、何度もここが自宅だと説明をしたり、もう夜も遅いから明日にしようと語りかけたり、引っ越したからここが自宅なんだと言ったり、認知症患者が納得して安心するようにします。

また、家の中が安心で居心地がよい空間であると思えるように工夫をすると、徘徊は減ります。

例えば、認知症患者が好きなものを置いたり、興味があるものを飾っておくなどです。

2、衣服や靴などに連絡先を記入する

徘徊はさせたくはないですが、万一、介護者が目を離したスキに外に出て行ってしまうこともあります。その時のために、衣服や靴などに連絡先を記入するのが有効です。

もし、行方不明になった時、衣服や靴などに連絡先が書かれていれば、発見した人が連絡をしてくれる可能性があります。

3、徘徊を検知する

徘徊を防ぐには、認知症患者をずっと見張ることが大事です。

でも、1日24時間ずっと見ているのは不可能です。

ですので、介護者が見てない時に外に出たらそれを検知する仕組みを取り入れるようにします。

例えば、

出入り口などに人感センサーを取り付けたり、床に徘徊検知センサーを取り付けることで、徘徊したことを見つけられます。

それを介護者に知らせれば、徘徊して外に出ることを未然に防げます。

4、GPSで居場所を検知する

GPSとは、グローバル・ポジショニング・システムのことで衛星を使って、どこにいるかを検知できるシステムです。

セコムなどのセキュリティサービス会社がサービスを行っています。

ただ、GPS装置自体を認知症患者が持っていかないと意味がありません。ですので、最近では、GPS装置を靴に組み込んだものもあります。

*SANタグというGPSを使わないで検知するものもあります。

5、徘徊につきあう

認知症患者が徘徊したい時、つまり外に出たいと思っている時に無理に家に閉じ込めようとすると、認知症患者はストレスを感じます。

そして、何度も徘徊をしようとします。

こうならないように、徘徊につきあうのも一つの方法です。

一緒に外を歩いて、満足をすれば、家に連れ帰ります。

ただ、いつもできるわけではないので、時間がある時にしかできませんが。

6、あらかじめ近隣などに知らせる

家に認知症患者がいてしかも徘徊癖があると、それを家族内だけでなんとかしようとする傾向があります。

しかし、徘徊があると家族だけで対処するのは困難です。

このような時は、近所の人に徘徊癖があることを知らせておくといいです。

こうすれば、見かけた人が連絡をくれたり、徘徊している認知症患者を保護してくれる可能性が高くなります。

7、日頃から外に連れ出す

健康な人でもずっと家ばかりいると、ストレスがかかります。

これは、認知症患者でも同じです。

なので、日頃から認知症患者を外に連れて行きストレスを解消してもらうようにするといいです。

例えば、デイサービス。このサービスを利用して外に出る機会を増やせば、徘徊しようとする行動そのものを少なくできます。

8、交代して見守る

徘徊する認知症患者をひとりで見守るのは大変です。

でも、時間を決めて見守りを交代すれば、負担は減ります。

家族だけでなく、知人やボランティアなど、認知症患者を見守ってくれる人を探して依頼することで、徘徊することや徘徊をしても行方不明になることを防げます。

9、鍵をかける

どうしても家をあけないといけない場合など、外から鍵をかけて内側からは開けられないようにすることができます。

ただ、ドアの鍵だけでなく、窓などいろいろな部分にも対応する必要があるかもしれません。

10、社会的に徘徊の認知を向上させる

認知症患者が、増えていて徘徊して行方不明者が増えて問題になっていること。

このことをより多くの人に理解してもらえるように努めることが大事です。

これは、認知症患者の家族がやるというよりも、市や県や国などの行政が主導になってやる必要があるかと思います。

まとめ

認知症の徘徊への10の対策がこちら。

1、徘徊させないように工夫をする
2、衣服や靴などに連絡先を記入する
3、徘徊を検知する
4、GPSで居場所を検知する
5、徘徊につきあう
6、あらかじめ近隣などに知らせる
7、日頃から外に連れ出す
8、交代して見守る
9、鍵をかける
10、社会的に徘徊の認知を向上させる

徘徊はとてもやっかいです。

しかし、上記のような工夫をすることでトラブルはだいぶ減ります。

また、大事なことは認知症の問題を自分や自分の家族だけで解決しようとしないことです。

友人知人、役所、ケアの専門家、病院など協力してもらえるところに、サポートをしてもらって対応することが大事です。

徘徊など、認知症患者の家族が抱える問題は決して人ごとではありません。

認知症と関係がない人であっても、もし助けられる機会があったらできる範囲で助けるという意識を持つことが必要です。