認知症の人は、自分のことが自分でできないことが増えていきます。

すると、同じ年寄りと比べて病気や怪我のリスクが高まります。

医療経済研究所や国立がん研究センターなどの調査によると、認知症の人は、認知症でない人に比べて病気や怪我で入院し退院後、再入院する確率が高くなるという結果を導き出しました。

認知症患者は、再入院しやすい

医療経済研究所や国立がん研究センターなどの調査チームは、全国の病院に入院した65歳以上の患者183万人のデータを活用して、認知症患者と認知症患者でない人の再入院のしやすさについて、詳細に分析しました。

その結果がこちら。

・大腿骨、頸部の骨折 ⇒ 1.46倍のリスク
・大腸ポリープ ⇒ 1.38倍のリスク
・徐脈性不整脈 ⇒ 1.30倍のリスク
・脳梗塞 ⇒ 1.30倍のリスク
・誤嚥性肺炎 ⇒ 1.23倍のリスク

この結果は、認知症が軽くても重くても差はありません。

認知症患者が再入院しやすい理由については、

「認知症の人は入院後の環境の変化や投薬で意識障害や興奮が起こりやすいためにベッドに拘束されたり、寝かせきりにさせられることが増えるために、身体を動かさなくなる。このため、身体機能や認知機能が低下しやすい」

ためです。

認知症患者の再入院を減らすためにはどうすればいいか?

認知症患者の再入院を減らすためには、

・認知症患者の身体機能や認知機能が衰えないような栄養管理、身体機能の維持管理
・退院後の適切や服薬、飲食を病院が家族や介護士などにアドバイスする

ことが必用としています。

このような結果を踏まえて、病院、認知症患者の家族、介護関係者などが、認知症患者の入院時、退院後の生活について、連携しながら適切に対応していくことが急務となっています。

もし、適切な対応ができれば再入院する認知症患者を減らせるため、医療現場の負担が減り、結果的に医療費を削減することにつながります。

高齢者は入院すると急激に衰えてしまう

亡くなった私の父は肺炎となり医療施設に入院しました。

そうしたら、急激に身体が衰えてしまい、車椅子に座ることが増えてしまいました。

さらに退院後には、老人医療施設に入ったら車椅子に座ることさえできなくなって、とうとう寝たきりとなってしまいました。

すると、口数がめっきり減ってしまい、認知機能の低下も進んでしまったように見えました。

高齢者は身体を動かさなくなると途端に動けなくなってしまい、頭も使わなくなってしまうために、認知機能も落ちてしまうのだと思います。

このようなことをなくすためには、できるだけ認知症患者の身体と脳の機能を衰えさせないための周りの関わりが必用です。

できるだけ早いうちに、通常の生活に戻れるようにするためには、退院後はやはり「食事と運動」の2つが基本になります。

認知症患者の場合は、自分で自己管理ができないので、特に介護する家族や介護士の人が、連携して、認知症患者のできない部分をフォローしていくことが必用です。

まとめ

認知症の人は、病気や怪我で再入院するリスクが高いということを私は知りませんでした。

たぶん、病院関係者の人もハッキリとは認識してなかったのだと思います。

今回の調査結果を踏まえて、認知症患者の退院後のケアについて、連携体制をとって薦めていくことが重要です。

それでなくても認知症患者の数はどんどん増えています。このまま増加が続くと、病院、福祉施設、家族、すべての負担がさらに増えて、疲弊してしまいます。

結果的には、認知症患者の再入院が増えて医療費が増大し、すべての人の負担が増えます。

また、現在、認知症患者になっていない高齢者や中年世代も、認知症にならないための生活習慣の予防に努めることが大事です。

たぶん、これから先になるとますます認知症患者のケアをする人は少なくなります。

ですので、もし認知症になっても十分なケアを受けれなくなるでしょう。

自分の身は自分で守らないといけない時代になりつつあります。

参考:読売新聞