
現在、認知症になる人はしだいに増えていて、認知症のメカニズムは徐々にわかりつつあります。
しかし、確実に認知症を予防する方法はまだ見つかっていません。
今のところは、
・適度な運動、食事、睡眠
が認知症を予防する最善の方法です。
頭を使いながら運動をすることで記憶力が向上
デイサービスって知ってますか?
デイサービスは「老人デイサービス施設」に通ってもらうことで、食事、入浴、生活上の支援や生活機能訓練を提供する日帰りのサービスのことです。
デイサービスなどでも認知症の予防のための取り組みが行われています。
それは、「頭を使いながら運動すること」です。
例えば、コグニサイズというものがあります。
コグニサイズは、コグニション(認知)とエクササイズ(運動)の造語で、適度な有酸素運動をしながら、計算やしりとりを同時に行い、頭と身体の運動を同時に行うものです。
このコグニサイズを続けることで、軽度認知障害(MCI)の人が記憶力の改善したという結果が報告されています。
コグニサイズは競ってやるものではありません。
身体を使いながら同時に頭に汗をかけばいいので、楽しんで続けていくことが大事になります。
認知症と糖尿病には密接な関係がある
マウスによる実験では、認知症の原因となるタンパク質を脳内で増やすと、糖尿病が悪化することがわかっています。
また、60歳以上約1000人の追跡調査から糖尿病の人は、そうでない人に比べて認知症になるリスクが2倍でした。
このようなことから、認知症と糖尿病に相互に関係があると推測されています。
つまり、糖尿病にならないようにすることが、認知症になることを予防できるということです。
そのためには、
・脂肪を控えて食物繊維を多く摂る
・栄養バランスのよい食事を摂る
・食べ過ぎない
など、バランスのよい食習慣を心がけることが大事です。
歩く速度と認知症には密接な関係がある
東京都健康長寿医療センターの調査によると、高齢者を歩行速度により4グループに分け、認知症の検査をしたところ、遅いグループになるほど認知症の疑いがある人が増加していることがわかりました。
つまり、歩行速度の低下と認知機能の低下は関係があるということです。
このような結果に注目して、太陽生命が認知症予防アプリを開発しています(クリックすると拡大)。

このアプリは、太陽生命保険の契約者に無料で提供されています。
また、歩数計などで速度が測れるものが売られてます。
ウォーキングや普段歩く時に持ちあるいて、自分の歩く速度をチェックすることで、自分の脚の状態(衰え度)を知ることができるのでおすすめです。
まとめ
老化は足から。
昔からよく言われる言葉ですよね。
同じように、認知症も足からと言っていいかもしれません。
ウォーキングすると同時に、頭の中で計算をしたりしりとりをするのもいいと思います。
「面倒くさいな~」
「疲れそうで嫌」
このように思う人もいるかと思うのですが、将来の認知症リスクを減らして元気で生き生きと暮らすためには、やはり生活習慣の見直しがとても大事になります。
誰しも認知症にはなりたくないはずです。
だとしたら、元気なうちから認知症の予防のために、頭をつかいながら運動することをおすすめします(*^o^*)。
参考:読売新聞