「物忘れ外来って聞いたことがありますか?」
物忘れ外来は、認知症の患者やその可能性がある人を診る専門の外来です。
全国の病院や診療所が物忘れ外来を開設しています。
それだけ、認知症になる人が増えて需要が拡大しているということです。
1、物忘れ外来は何をするのか?
物忘れ外来に来る人の多くは、「認知症かも知れない」と心配をして本人または、その家族が本人と共にやってくることが多いです。
そして、物忘れ外来では下記のようなことを行います。
・問診
・診察
・スクリーニングテスト(認知症チェック)
・検査(MRIなど)
・診断
・治療(薬の処方、定期通院など)
物忘れ外来に来る人は、年寄りばかりではありません。40代や50代の比較的若い世代の人も訪れてます。
たぶん、認知症である可能性は低いでしょうが、これだけ認知症に関する情報があふれていると単なる物忘れでも、「認知症ではないのか?」と心配して来院されるのだと思います。
2、物忘れ外来は、どれぐらいの費用がかかるのか?
費用は、千差万別でいらくかかるのかは病院によって異なります。
例えば、たくさんの検査をするとそれだけ費用は高くなります。
概算ですが、保険適用で2万円~3万円ぐらいを見ておけばよいでしょう。
また、大きな病院に行く場合、かかりつけの病院からの紹介で行けば紹介料が取られませんが、そうでない場合は紹介料が別途取られます(5000円)。
ですので、大病院の物忘れ外来に行く場合は、まずかかりつけの小さな病院に行く方が費用が安く済みます。
物忘れ外来は、どこにあるのか?
「物忘れ外来に行きたいけど、どこに行けばあるのか?」
このように思う方もいると思います。
ですが、物忘れ外来は、物忘れ外来という組織があってそれが1つにまとまっているというわけではありません。単に現在ある病院や医院の中にある1つの科です。
ですので、物忘れ外来のある病院を調べようと思ったら、地元の病院のホームページを見たり、電話をかけて聞くしかありません。
とても不便ですよね。
しかし、公益社団法人の「認知症の人と家族の会」では、全国の病院を調べて物忘れ外来をリストにして提供してます。
http://www.alzheimer.or.jp/
こちらのサイトにある「全国もの忘れ外来一覧」を見ると自分が住んでいる地域にあるもの忘れ外来がある病院がわかります。
ただ、注意しないといけないのはこの内容が100%正しいというわけではないことです。病院が統廃合されたり、もの忘れ外来が新たに増えることもあります。随時更新はされると思いますが最新の状態とは限りません。これを理解した上で、利用するといいでしょう。
まとめ
家族が認知症になったり、自分が認知症かもしれないと思った時に、どうすればいいのかわからないことが多いです。
そんな時、まずは物忘れ外来に行って診察を受けたり、相談をしてみるといいと思います。
認知症は誰もがなる可能性がある病気です。ですが、怖がってばかりいても仕方ありません。
まず、認知症に対する正しい知識を身に付けて、最善の方法を尽くすように努めるしかありません。