「いずれは自分で家を持ちたい」
こう考えている人も多いと思いますが、必ずしもそれができるとは限りません。
ですから、一生賃貸住宅に住まざるを得ない人もいます。
一方で、
「持ち家よりも賃貸住宅の方がいい」
と考える人もいます。
ローンの支払いに追われることもないし、引っ越そうと思えば気軽に引っ越せるからです。
でも、歳を取ってくると賃貸住宅を借りるのが難しくなります。
また、病気であったり仕事がなかったり、若くても保証人がいないとアパートやマンションを借りれないこともあります。
そんな中、賃貸住宅の家賃支払いを保証する「家賃保証サービス」が広がっています。
これは、万一、入居者が家賃を滞納しても保証会社が一時的に立て替えてくれるサービスです。また、保証会社が保証人の代わりになってくれるので賃貸住宅を借りる時に便利です。
連帯保証人がいないと賃貸住宅に入れない
昔は、親や親戚や知り合いなどが連帯保証人となり、賃貸住宅を借りるのが普通でした。
マンションやアパートのオーナーにとっては、家賃を滞納されても連帯保証人に請求するこができるので安心なのです。
しかし、現在は少子高齢化、核家族化が進み連帯保証人となる人を見つけることができない人が増えています。
賃貸住宅に入りたい人は、とても困ってました。
しかし、保証会社が家賃の保証をしてくれるシステムが登場し、入居者が保証料を払うことで、保証会社が連帯保証人の代わりをしてくれるようになります。
今では保証会社を利用した賃貸契約は、連帯保証人のみの契約を上回っています。
保証会社は家賃の肩代わりをしない
やむを得ず家賃滞納をしてしまう場合、家賃滞納が可能な期間はだいたい3ヶ月程度です。
それ以後になると、退去させられてしまいます。そして、滞納した家賃は自分で返済しないといけません。
つまり、保証会社が家賃を肩代わりしてくれるのではなく、保証会社は単なる名ばかりの連帯保証人という感じです。
だから、保証会社を利用するメリットは、連帯保証人がなくても賃貸住宅を借りることができるということだけです。
保証会社を利用したサービスは増えていますが、トラブルも増えているので今後は、保証会社は登録制になるようです。
連帯保証人になってくれるような人を作る大切さ
今は、兄弟姉妹が少なくなり親戚といっても数は少ないと思います。だから、連帯保証人になってくれるような人は昔ほどいません。
また、友人や知人にしても関係が希薄であれば、連帯保証人にはなってくれないでしょう。
しかし、万一の場合にはお金を借りたり連帯保証人が必要なこともあります。
ですので、常日頃から信頼関係を築いて連帯保証人に喜んでなってくれるような人を持っていることはとても大事です。
また、もし連帯保証人が必要ではないとしても、連帯保証人になってくえれるようなよい関係を築けているなら、よい人生を送れるはずです。
まとめ
高齢者、障害者、若者など経済的な弱者ほど、賃貸住宅を借りる時には不利になります。
ですので、保証会社が登場してくるわけですが、保証会社を利用しても万一家賃が払えない時に、連帯保証人のように家賃を払ってはくれません。結局、自分で家賃を払うことになります。
要するに単に家賃を払えない時の担保を取るのとあまり変わりません。これをあらかじめ知らないと、あとで後悔することにもなります。
もし、保証会社を利用する場合には、契約内容をしっかり読み納得した上で利用するようにしてください。
参考:読売新聞