鬱

親や夫、妻が認知症になってしまった。

そんな時に、あなたはどう感じるでしょうか?

かなりのストレスがかかります。そして、どうしていいのかわからなくなり、不安と恐怖でいっぱいになってしまうかもしれません。

場合によっては、家族の認知症が原因でうつ病になってしまうこともあります。

ここでは、家族の認知症でうつ病にならないための5つの処方箋をご紹介します。

1、ひとりで抱え込まない

家族が認知症になると、「自分で何とかしないといけない」、このように思ってしまって何でもかんでも自分一人の力でやろうとする人がいます。

すると、やることがあまりにも多くて心も身体も疲弊してしまいます。

疲れてしまって、場合によっては

「○○が早く亡くなって欲しい」

このように思ってしまうこともあります。

すると、逆にこのように思ってしまう自分を責めて罪悪感を感じてますます、心が病んでしまうのです。

でも、家族が認知症になると誰であっても、不安やストレスを感じます。これは、当然のことです。

また、早くこのストレスから解消されたいと思って、倫理的に許されないようなことをしてしまうこともあります。

まずは、そのような行動をしてしまっても、自分を責めないことです。

そのような精神状態になってしまったことを認識し、それだけ自分の心が疲れているということを理解しないといけません。

そして、このような状態になっているならば、家族のことを考えるよりも、まずは自分のことを考えないとダメです。

なぜなら、介護をしている人が、病気になったら介護などできないのですから。

家族が介護になった時、まず自分一人で抱え込まないこと。

これが、重要なポイントです。

助けてくれる人、話しを聞いてくれる人、このような人が多ければ多いほど、精神的なストレスは減り、介護を続ける力が沸いてきます。

介護は場合によって、数年や数十年にも渡ります。

ですから、一人でやろうなんて決して思ってはいけません。

2、社会保障制度を利用する

介護保険制度は知っていると思います。

もし、介護で困ったらこれを多いに利用するといいです。

金銭的な助けにもなるし、介護のプロから情報を収集することもできます。

介護保険の利用できる人はどのような人なのか。

これについては、厚生労働省のサイトに詳しい情報が載ってます。

http://www.kaigokensaku.jp/commentary/about.html

3、生きがいを持つ

うつ病にならないためには、生きがいを持つことが大事になります。

生きがいとは、生きていることに価値を見いだせるようなことです。

つまり、「生きていてよかった」と思えるような自分にとってかけがえのないことです。

それは、何でもかまいません。

仕事でも、趣味でも、友達とのおしゃべりでも何でもいいのです。

家族が認知症になり世話をしないといけなくなると、自分の生きがいを犠牲にしてしまいがちです。

すると、「なぜ、私は家族の介護をしないといけないんだ」と思ってしまい、認知症になった家族や自分の運命を呪ってしまうことになりかねません。

家族だって認知症になりたくてなったわけでは、ありません。そして、認知症になった家族を責めても、かえって自分がますますつらくなるだけです。

ですので、たとえ家族が認知症になってしまったとしても、自分の生きがいを捨ててはダメです。

例えば、自分の時間が少なくなっても生きがいを持つことは必要なのです。

もし、自分の時間がまったく取れないなら、介護保険制度などのサービスを利用したり、他の家族などに頼んだりして、自分の時間を作るようにするといいでしょう。

家族の介護が必要となっても、自分の生きがいを持ち続ける。これが大事です。

4、他人と話す

家族の介護をすると、介護中心の生活となり外出する機会が減ります。

そして、介護してい家族以外の人との会話が減ります。すると、刺激が少なくなり、精神的に病んでいきます。

こうならないためには、1日に1回は他の人と話すことがおすすめです。

話すのは、外出しなくても電話やインターネットを利用した会話でもいいのです。もちろん、外出したり家に来てもらって実際に話すのが一番よいです。

時間は、長時間でなくても10分や20分で大丈夫です。

ちょっと人と話すことで、ストレスの解消や気分転換になります。

話し相手は、近所の人、友人、知人、兄弟姉妹、誰でもいいのです。

とにかく、誰かと話すこと、これが大事なポイントです。

そのためにも日頃から気軽に話せる知り合いをなるべく多く作るように心がけておくといいと思います。

5、運動をする

運動をするのは、体力アップや健康維持のためであるとともに、何も考えない時間を作るためです。

不安や悩みは、あれこれと考えてしまうことから生じます。

運動をすると、その間あまり考えずに済みます。もし、運動をしていても考えてしまうのならば、負荷を重くしてみてください。

すると、考える余裕がなくなるので考えることから解放されます。

また、日頃から介護ばかりしていると、同じような身体の動かし方しかしなくなるので、運動不足になったり、身体を痛めてしまいがちです。

運動を定期的にすることで、これを防ぐことができます。

また、運動をする時に音楽を聴くと、ストレスが解消できますし気分転換にもなるので一石二鳥です。

まとめ

家族の認知症でうつ病にならないための5つの処方箋はこちらです。

1、ひとりで抱え込まない
2、社会保障制度を利用する
3、生きがいを持つ
4、他人と話す
5、運動をする

家族が認知症になると、思いのほか精神的にやられてしまいます。

何度も何度もいろいろなことを考えて、苦しくてつらくて早くなんとかこの地獄から解放されたいと思うこともあります。

これが長年続くと、うつ病になってしまうのも当然です。

ですが、うつ病になったからといって介護しなくてもいいわけではありませんよね。

だからこそ、うつ病にならないようにすることが大事なんです。

介護は、一人でやるものでも家族だけでやるものでもありません。

社会全体で、介護を支える必要があります。