高齢化社会となり、介護をされる人が増えていくということは、逆に介護をする人も増えていくってことです。
でも、人口がどんどん減っているというのに、いったい誰が介護するのでしょう?
昔は、介護は嫁、つまり長男とか次男など跡継ぎの奥さんがするのが当たり前となっていました。
しかし、現在、介護事情はかなり変化しているようです。
今の時代、介護をするのは誰か?
介護の担い手は、誰がするのか。
実は介護の担い手となる人は、変化してきてます(読売新聞)。
こちらを見るとわかりますが、介護の担い手は
嫁 ⇒ 妻or夫、実子
となってきています。
実子は、娘(女性)とは限りません。
息子(男性)も担い手になってきています。
介護の担い手の男女の区別がなくなってきたのは
・女性の社会進出
・担い手不足
が背景にあります。
結局、今の時代の介護に担い手は、男女関係なく介護される人に関係する人すべてです。
介護をすることで生じる問題とは?
介護をすることでいろいろな問題が生じてきます。
それはこちら。
・仕事を辞めることになる(経済的な困窮、本人の生きがいの喪失、社会的な働き手の不足)
・結婚することをあきらめる(独身者の増加
、少子化の加速)
・家族間の不和(誰が介護するかでトラブル、財産問題)
・老老介護(身体の不調、精神的苦痛)
どうでしょうか?
介護で生じる問題は様々です。
大事なのは、介護が生じる前にできるだけトラブルが生じないように準備を進めておくことです。
例えば、財産問題。
これは、歳をとったら事前に財産付与などについて取り決めておくと安心です。
また、介護する人を誰にするかという問題。
これも、事前に家族間で取り決めておくといいです。これは財産分与にも絡んでくるかも知れません(介護する人に財産を多く杯分するなど)。
介護問題を社会的にサポートする仕組み
介護に関わる問題が様々なので、自分や家族だけで何とかするのは難しいです。
問題を解決するには、社会的な力も必用だし、当事者もこのことを認識する必用があります。
この時、役所が果たすべき役割は大きいです。
役所が窓口となり介護問題に悩んでいる人をサポートするのが一番安心で確実です。
ただ、役所自体が直接サポートすることは難しいので実際のサポートは、病院、施設、専門家などになります。
また、見えないサポートとして、世間があります。
世間の中とはご近所だったり、通りすがりの人だったり、お店の人だったりいろいろです。
結局、誰もが直接的、間接的に介護問題に関わっていく必用があるということです。
まとめ
「介護は誰が担えばいいのか?」
これは、ある程度高齢になった家族がいる家庭では、事前に考えておかないといけません。
漠然と考えるのではなく、できるだけ具体的に。
例えば、
家族の○○がメインで面倒をみて、△△と□□はサポートをするとか。
○○という施設に入居してもらうとか。
このように具体的に決めていくことで、今何をすればいいのかも明確になってきます。
介護は突然やってきたりします。
なので、準備をしておかないといざとなった時、あたふたしてしまいます。
「介護について考えるのは面倒だ」
こう思うかも知れませんが、考えておくのと何も考えないのでは、実際に介護が必要になってからの対応がかなり違います。
結局、介護のことを知らなかったり、検討する時間がなかったりすると、介護のことで悩むことになってしまいます。
誰もが介護について、真剣に考えないといけない。
このように思います。
参考:読売新聞