人は誰でも死にます。これは生まれたときから決まっていて運命づけられたものです。
しかし、人生の終わりをどこでどのように迎えるのか。
これに対しては選ぶことができたほうがいい。こう思いませんか?
今、多くの人が病院で亡くなります。しかし、高齢化社会を迎えたくさんの人が死ぬようになると病院で亡くなること自体ができなくなり、死を家で迎えることが増えてくると言われてます。
今後、私達一人一人が、人生の終わりをどう迎えるかが問われることになります。
高齢者が死ぬパターンは3つある
高齢者が亡くなる時のパターンはいろいろありますが、大きく分けると3つです。
1、病気(がんなどの不治の病)になって比較的早く死ぬ
2、病気になり入退院を繰り返し弱っていって死ぬ
3、認知症や老衰でゆっくり死に向かいながら死ぬ
自分がどのパターンになるかはわかりませんが、誰でも死ぬのは確かです。
今、家庭の中で死のことについて語られる機会は少ないと思います。
だからこそ、いざ家族の誰かが病気になって死にそうになると「どうしたらいいのだろう?」と思うことがたくさん出てきます。
例えば、
・死ぬ場所はどこがいいか
・介護はどうするのか
・延命治療はどうするか
・etc
こういうことは、家族であっても決めにくいことです。
介護や医療について決めておくべき事
介護や終末医療では決めておいた方がいいことがあります。それは、こちら(参考:読売新聞)。
1、暮らす場所
(1)家で暮らしたい
(2)施設や病院に行きたい
(3)子供の世話になりたい
(4)有料老人ホームに行きたい
2、介護を受けたい人
(1)家族
(2)介護サービス
3、終末期の希望
(1)痛みや苦痛を抑えて欲しい
(2)自然のままでいたい
(3)終末期を迎える場所(自宅、病院、施設)
4、延命治療
(1)心肺蘇生(する、しない)
(2)人工呼吸器(する、しない)
(3)胃ろう(する、しない)
少なくともこれだけ決めておくと、介護や終末期の医療で困りません。
死に方を考えると生き方もわかる
自分がどのように死にたいかを考えることは、自分がどのように生きたいかを考えることにもつながります。
もし、家族のもとで自宅で死にたいのであれば、核家族で住むよりも3世帯で同居して住む方がいいでしょうし、老人ホームなどで暮らしたいならお金を貯めておいたり、自宅の処分も済ませておく必要があります。
このように、自分の最期をどうするかを決めておくことで、生き方自体も決めることができます。
高齢化社会における死に方とは
高齢化社会を迎えて、支える家族の数も減ってきています。
そのために、葬儀などは家族葬など身内だけで済ますことが増えてきています。さらに、お通夜や告別式がなく、直葬されることも多くなっています。
また、従来のように家族伝来のお墓に入ることがなくなってきたり、墓の守り手がいなくなるために、墓じまいが増えつつあります。
このように死に方が多様化していて、今後は自分で自分の死に方を決める必要が出てきています。
一見大変なようにも思えますが、あらかじめ死に方を決めておくと安心して生きられるとも言えます。
ただ、あまりも高齢になると冷静に自分の死について考えられないこともあります。例えば、認知症になったりすると、自分で自分のことを決めれなくなります。
そういう意味では、中年になったら取りあえず自分の死に方を決めておいてもいいかもしれません。
もし、そのあとで死に方に対する考えが変われば、変えればいいだけですから。
まとめ
人生の終わりをどこでどのように迎えたいか?
多くの人は考えたこともないし、考えたくもないかもしれません。
しかし、残される家族からすると、本人の意思が一番大事なのであらかじめ決まっている方が楽な場合が多いと思います。
「自分はまだ死ぬのは当分先だ」
と思うかもしれませんが、人間はいつ死ぬかわかりません。
なので、何歳であろうと早めに決めておいても損はありません^^。