
ソーシャルウォーキングって知ってますか?
ソーシャルウォーキングとは、「歩くことと、社会参加すること」を組み合わせた認知症の予防のためのプログラムのことです。
ウォーキングというと一人で黙々と歩くというイメージですが、ソーシャルウォーキングの場合は、一人ではなくみんなと楽しくやることが基本となります。
人と交わることで認知症のリスクを減らす
あなたは社会との交流をどのぐらいしていますか?
調査によると、社会的な交流が活発な人ほど認知症の発症リスクが低いことがわかっています。
交流といってもいろいろあります。
朝の挨拶、ちょっとした世間話、ボランティア、地域活動、お店での食事、名所巡り、買い物、散歩、犬の散歩、etc。
このようなちょっとした活動が、社会的な交流につながります。
一人で歩くだけだと続けるのは難しいですが、社会と交わりながら歩けば楽しいので楽に続けることができます。
そして、このようなソーシャルウォーキングは、記憶力、注意力、想像力が刺激されるので、認知症の予防に効果的です。
どのぐらい歩けばいいのか?
歩く距離は自分の体力に合わせて決めればいいでしょう。
ただ、目安としては、1日に15~30分ぐらいでうっすら汗をかく程度が好ましいです。
無理をする必用はありませんが、しっかりと歩くことで効果が上がります。
意識的に歩くのに便利なのが歩数計です。
歩数計は、1日の歩く歩数、距離、消費カロリー、速度などを測定できるので、自分がどれぐらい負荷をかけて歩いたかだけでなく、長く記録することで自分の体調の変化にも気づきやすくなります。
3種類のソーシャルウォーキング
ソーシャルウォーキングには、以下のように3種類あります。
1、きっかけウォーキング
きっかけウォーキングは、あいさつをしたり、買い物をしたり、散歩したりしながらウォーキングをすることです。
ウォーキングをすることが本来の目的ではなく、何らかのきっかっけがあり、そのためにやるウォーキングです。
2、ながらウォーキング
ながらウォーキングは、花を観たり、バードウォッチングをしたり、友人と街歩きをしたり、グルメを食べ歩いたり、観光をしたり、何かをしながらついでにやるウォーキングです。
何かをしながら、ウォーキングも一緒にするウォーキングです。
3、ついでにウォーキング
ついでにウォーキングは、登下校の見守り、ボランティア、地域活動、仕事などでウォーキングをすることです。
ついでにウォーキングは、元々役割などがあってその役割を行うためにするウォーキングです。
このようにソーシャルウォーキングは、ウォーキングへの意識がそれほど強くはありません。
ですが、人との交流をすることで自然に足を動かすこと、つまりウォーキングをすることになります。
だから、懸命に歩いたり、他人と競い合う必用はありません。
楽しみながら人と交流を続ければいいだけです。
まとめ

ソーシャルウォーキングがいいところは、楽しみながら、意欲的に取り組むことができるというところです。
一生懸命にウォーキングをしても構いませんが、続けるのは難しくなります。
人との交わりをプラスすることで、苦労せずとも続けることが可能になります。
それに人との交わりの中で、脳の活性化は促進されるのでただウォーキングする以上に、認知症の予防に効果があります。
人はひとりでいると、自分の頭の中だけで思考をしています。ですから、いつも似たようなパターンで考えたり、感じたりしています。
ですが、自分以外の人がいると他人の思考を間接的に経験でくるので、いつもとは異なるパターンの考えや感じ方をすることができます。
これらの刺激が脳神経に強い刺激を与えるのです。
「大いに人と交われ」
これが、認知症の予防のポイントになります(*^o^*)。
参考:読売新聞